2025.04.08
珍百景
3月下旬のとある晴れた朝、いつものように作業道を歩いていた。
もうすぐ春とは言いながらも、朝晩はまだ少し寒さが残る。
土色の作業道を見つめていた顔を少し上に向けると、赤茶色に染まったスギやヒノキの葉っぱ。
紅葉とまでは言えないが、冬は針葉樹の葉も赤茶色に色づく。
これは樹木が冬の寒さに耐えるべく、葉の成分を変化させるためだ。
辺りを少し見渡した後、ジャリッジャリッと賑やかな音を響かせ再び歩き始める。
どれだけ歩いても変わらない作業道の風景に飽きてきたころ、少し先の景色に違和感を覚える。
作業道になにかいる。
正体を確かめようと恐る恐る近づく。
はっきりとその姿を視界に捉えたとき、私は自分の目を疑った。
↓
作業道に大根が落ちてました。